相手のことを理解する 5つの秘訣 ① #52
相手のことを理解する 5つの秘訣
こんにちは、松岡千里です。
今回は来月から始まる「秘書の力」で大切な要素について書いてみますね。
「相手のことを理解する 5つの秘訣」です。
1つ目は、聞くことです。
秘書時代も今もですが、
私にとって、相手を理解するところから
仕事がはじまります。
新入生の私が秘書として
初めて担当した方(Aさん)のことです。
当時の私は
Aさんのことを
「えらい人だな〜」
としか分かりませんでした。
ただ一生懸命に
「頑張ります」
を合言葉に必死でした。
Aさんには何人か秘書が付いて
その中で新人の私は
直接お話しできる機会も少なくて
とにかくAさんが
他の方との会話からしか
どんな人なのかを
知る機会はなかなかありませんでした。
だから、聞く聞く聞くの毎日でした。
そうすると、
Aさんのことが
少しづつわかってきました。
例えば、
語調が荒くなる前、
つまり怒ったり
誰かを叱る前は
普段よりゆっくり話し始めることが
わかりました。
また、疲れが溜まると、
何度も同じことをおっしゃられます。
こんな風に
Aさんの特徴が
理解できるようになってきました。
私の場合はこの先があります。
「会話を聞く」から
「心の声を聴く」
ということもやっていました。
ここがポイントです。
Aさんが怒こる予兆が
わかったのですが、
なるべく穏やかにいて欲しかったので、
ゆっくり話し始めると
お水を用意しました。
これから大きな声を出したり、
早口になったりするから喉が乾く、
乾くとまた荒くなる
ということになりますから、
お水がある事で、
小さな怒りの波で収まります。
そして、収まった頃に
程よい熱さのお茶を出すことで、
リラックスしてもらいました。
何度も繰り返して
同じ言葉が増えたときは、
疲れを取ってもらうために、
ちょっとした甘いお菓子を
お出ししました。
とにかく聞くを徹底して、
相手の話す内容だけではなく、
気持ちやことばの調子なども
聞くことに専念しました。
その先には
心の声を聴くことができる
のだとわかりました。
心の声を聴くことについては、
「秘書の力」で
詳しくお話ししたいと思っています。
話はもう少し続きます。
その後、経験を重ねて
何年か経った時に
キャリアカウンセラーの資格を
取るための試験を受けました。
ロールプレイで
傾聴のテストがありました。
当時の私は仕事にも慣れ、
立場も上がり
傾聴より教えることが
多くなっていました。
そうなると聞くのではなく、
アドバイスをする癖がついていて、
せっかく身につけていたはずの
聞くことができず、
なんと一度目のテストは不合格でした。。
かなりショックでした(笑)
いつのまにか
アドバイスする事で
人を理解しているつもりに
なっていたようです。
この不合格の経験は、
私に再び聞くことが
相手を理解するための
とても大切な要素である事を
再認識させてくれました。
今回の話の中に
聞くなのか?
聴くなのか?
と思った方もいらっしゃるかもしれません。
私は特別区別はしませんが、
言葉として話していることは聞く
言葉にされてない部分を理解することは聴くというだいたいの区別です。
とにかく聞くことができなければ
聴くこともできないと思うので、
区別なく
相手を理解するための耳🦻を
持ちたいと思っています。
他にも相手を理解する方法はあります。
それもまた書いていきたいなと思っています。
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